2005年10月17日

去るべき人々がどれくらいいるのか

数日しか経ってないのに、マスコミではもう忘れられようとしているニュースがある。少年野球の監督が、試合に負けた「ペナルティ」として無意味な猛練習をさせ、一人の中学生を死に至らせたあの事件である。

この監督は「いつもやっている練習だった」と言ってたが、私にはこれが一番恐ろしかった。スポーツ、体育、教育の世界から完全に去るべき人である。

こういう練習を見ながら止められなかった保護者が何人もいたようだ。彼らの心理的な立場が、どのようなものであったかよくわからない。しかし反省するべき点を自らはっきりさせることは、亡くなった少年に対する最低限の義務だ。

近頃は科学的な知識を熱心に取り込んで、良質の練習を施す努力をしている監督、コーチが多くなっている。しかし一方では監督とは文字通り名ばかりのオッサンが、あそこまでではなくともまだいて、親は当惑しながらも口をつぐんで子供をそこに預ける構図が、そこかしこにあるようだ。何もこれは野球だけに限ったことではないし、またスポーツの世界だけの話でもない。勉強の教え間違いで死を招くようなことはないが、良い生き方を遠ざけることはある。対岸の火事と構えていてはいかんのだ。
posted by 院主です at 23:09| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
指導者というのは、怖いですね。相手を自分の意のままにできる立場にある者の責任を自覚できない人は、去るべきだと思います。
かくいう私も自分自身を省みて、怖さを感じます。去らなくてはいけない人たちのリストに入らないように、自分の足下をしっかりと見なくてはいけないですね。
Posted by こだま at 2005年10月18日 15:02
こだま先生は「去ってもらっては困る人」リストの方でしょう。

指導者といえば親もその一人ですね。児童虐待なんかの記事を見ると、傍目ではどうしようもない親も、子供から見ると「唯一の親」として擦り寄らざるを得ない存在だということがわかります。

事件のような監督と部員の関係もそれによく似ているのではないかと思います。しかし親と違って、スポーツや塾は選ぶことが出来ますから、こういう悲劇は避けられるはずです。二度と起こらないことを祈ります。
Posted by 院主です at 2005年10月18日 22:18
一生懸命になりすぎて子どもを苦しめる監督や先生や親もいそうですね。

「いないほうがいい親」にならないよう、気をつけねば・・・・
今は楽天で皆様の意見を聞けるので、ひとりよがりに突っ走る危険性をかなり回避できているのではないかと思っています。
Posted by かなにゃん at 2005年10月27日 15:13
>一生懸命になりすぎて子どもを苦しめる監督や先生や親もいそうですね。

ここまでではなくとも、自分でもおぼえのあることがあります。された側としても、した側としてもです。多少の差はあれ、たいがいの人はそうなのではないでしょうか。だからこういうニュース聞くとなかなか頭から離れません。

>「いないほうがいい親」にならないよう、気をつけねば・・・・
今は楽天で皆様の意見を聞けるので、ひとりよがりに突っ走る危険性をかなり回避できているのではないかと思っています。

数日前のニュースによると、この監督は協会除名になったようです。長年にわたって経験がある人だけに、他人には耳を貸さないようになっていたか、周囲も怖くて進言できなかったのか、いずれにせよもっと早くやめるべきでしたね。

同時にチームも強制的に解散させられたそうですが、この判断が正しいものかどうか私にはわかりません。ただ他の子供達の心にも複雑な傷が残ってしまったことは確かです。
Posted by 院主です at 2005年10月27日 23:07
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