2004年09月26日

160センチの蚤

今日テレビを見ていたら動物を人間の大きさに置き換えて、仮想オリンピックをするという企画をしていた。
昔からある発想で「カブトムシがヒトと同じ大きさだったらブルドーザーを引っ張れます」とか「伸張160センチの蚤がいたら高さ30メートルのビルを飛び越えられます」とかそんなやつだ。
まあ娯楽番組に目くじら立てるのも無粋なことだが、これは実のところ科学的には何ら教えるところはなく、ある種の誤解を生む可能性もある。
筋肉の断面の直径が2倍になれば断面積は4倍に対し、質量は8倍になる。つまり大きくなればなるほど、自分を持ち上げるには効率が悪くなって当然なわけだから、もし仮に蚤が我々と同じ大きさになっても、大したジャンプが期待できるはずも無いのだ。
人間の体の各パーツを見ればよくわかる。手の握力を発揮しているのは前腕から指に続くいくつかの筋肉で、太いところでもたかだか5センチ前後しかない。それが成人男子なら40キロの力を持っている。脚全体や体幹の力を使っても40キロは重く感じるはずなのに、小さな手が軽々と出してしまうことに誰も不思議に思わない。そのことこそ不思議といえば不思議ではないだろうか。
posted by 院主です at 23:35| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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