2005年05月16日

ドッジボールその1 投げ方

私たちが小学生のころ、一番馴染み深い球技といえば、ドッジボールだった。今は昔ほど盛んではないが、やはり休み時間になるとグランドに出て遊んでいる子を見かけることが出来る。

ボールを「投げる」と「受け取る」「よける」の三つが出来れば成り立つため、授業でも最初に教えているのだろうが、実際は運動神経のいい子が、教えなくてもいつの間にかできているのに比べて、出来ない子はいつまでも出来ないで悩んでいたりする。私の子たちもあまり得意そうではない様子だったので家で練習をした。その経験も踏まえて、上手く投げられない子供にどう教えれば、より早くできるようになるかまとめてみた。

うまく投げられない子にはいくつか共通点がある。
1.体が正面に向いて、両足がそろったままである。
2.ボールを投げる前の初動作が完全でない。体重をボールの持ち手側にかけて、ためを作ることが出来ない。
3.投げる時の、ボールから手を離すタイミングが取れない。

1はすぐになおせる。右利きなら左足を右足の前に出すだけだからたやすい。横を向かせるのだが、こういう子供は前へ投げるのに横へ向かなければならないことに抵抗を感じているわけだから、それを解消する必要がある。親は素手でいいから、スローモーションで体が右に開いた状態から、投げ終わった時に正面に向くプロセスを展開し、子供にマネをさせる。

2はちょっと難しい。これもいきなり投げる練習をせずに、素手で行なう。1でした動作を実際のスピードですればいい。親は子供の手が届く正面の位置に立って、子供の右手のひら(右利きとする)を親の左手に強く当てる動作をさせる。手の高さは子供の身長より少し上、ちょうどボールを投げる時に通る頂点あたりに置く。

それができたら今度はボールを持たせて同じことをさせる。ボールを手に乗っている間の軌道だけを作る練習をさせるのだ。ここまでほとんど苦労なくいけるかと思う。

その後、親はすこしずつ子供から離れていく。最初はボールを“10センチだけ投げさせる”のである。大事なのはその感覚を子供に快いものとして憶えさせることである。おだてつつ、“
だましだまし”下がっていく。至近距離でも「バシン!」という音をさせることで、自信とともに勢いよく投げる感覚が身についてくる。

ここまでうまくいったとして、ある程度の距離ができるとボールの勢いが下がる。これは3の問題である。

だいたい3〜5メートルくらいくらいから、「ポワ〜ン」とした山並みの軌道になってくることが多いだろう。これはボールから手を離すのが早すぎるせいなので、「手を最後までボールにくっつけておくように」指示する。そうすると今度は思い切り地面に叩きつけてくるかもしれない。その時はすかさずに「もっと上を狙いながら同じようにする」ように言う。親は自分の胸辺りにかまえればいい。

ここでうまくいかなければ、親はもう一度子供との距離を縮めてやる。近くならできることを再確認させて、「その勢いなら遠くまで続くんだよ」ということを強調する。そしてまた距離をとる。何度か往復する必要はあるかもしれないが、最初から遠くに投げさせるよりは、はるかに効率的なはずだ。


まあ子供には個人差がありますので、だれでもスッといくかどうかはわかりませんが、もしこれを読んでいる方で実践してみて「うまくいった」または「ダメだった」ということがありましたら、是非ともご一報ください。それを参考に、もっと良い方法を一緒に考えましょう。

次回はボールを受け取る方に関しての予定。
運動神経がよくなる本-「バランス」「移動」「操作」で身体は変わる! [単行本(ソフトカバー)] / 中村和彦(山梨大学教育人間科学部教授) (著); マキノ出版 (刊)
ラベル:ドッジボール
posted by 徒手空腹 at 21:30| 大阪 | Comment(30) | TrackBack(0) | 運動を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごいね
Posted by クリス at 2005年06月14日 15:20
えっ、そう?
Posted by 院主です at 2005年06月15日 22:36
最高
Posted by んjkhじおl at 2006年11月22日 17:47
ありがとう
Posted by 院主です at 2006年11月22日 22:23
息子とやってみます。春休みに上達できるかも。ありがとうございます。(^^)
Posted by reikoです at 2008年03月19日 17:20
reiko様

お読みいただいてありがとうございます。最近立ち読みした教本にも、同じようなやり方で指導していました。個人差はあるものの、何らかの成果があると思います。
Posted by 院主です at 2008年03月20日 17:13
こんどドッチの大会でます。
参考になりました。
Posted by ゆのみ at 2008年04月15日 21:17
ゆのみさん。

試合がんばって下さい。成果あれば教えていただくと幸いです。
Posted by 院主です at 2008年04月21日 17:57
ドッジボール強くなるには
Posted by 田中  寛菜 at 2008年12月15日 16:36
えっつかさーまあいいや・・・
Posted by がんこちゃん at 2010年05月23日 10:15
とても参考になりました。ありがとうございます。
Posted by たっつー at 2012年11月16日 18:49
参考になった !!!
Posted by at 2012年11月17日 13:52
参考になりました
Posted by はかま at 2012年11月23日 22:54
今度地区の大会出るのでがんばります!
Posted by はかま at 2012年11月23日 22:57
たっつーさん、はかまさん、読んでいただきありがとうございます。

頑張ってください!
Posted by 徒手空腹 at 2012年11月24日 21:54
優勝しました!このサイトのおかげです!
Posted by はかま at 2012年12月01日 23:17
はかま様

優勝おめでとうございます!!!
実力あってのことと思いますが、ずいぶん前の拙文が少しでもお役にたっていたのでしたら、これほどうれしいことはありません。

私は現在の記事にもありますように、鍼灸治療と同時に、適切な運動による身体の機能向上を研究中です。

差し支えなければ、これまでの御苦労などお伝えいただけると幸いです。
Posted by 徒手空腹 at 2012年12月03日 21:35
ありがとうございます そんな丁寧に 本当にこのサイトのおかげです(⌒∀⌒)
Posted by はかま at 2012年12月04日 23:01
苦労は、僕は投げる自信がなくて、いつも外野にパスばっかりで、あまり盛り上がらない、試合ばかりでしたが、このサイトに書いてある、至近距離で投げて[ バシッ] と大きな音をさせる
Posted by はかま at 2012年12月07日 22:20
という事を実戦してみたらだんだん自信がついてきて、とても楽しい試合ができるようになりました ありがとうございました。
Posted by はかま at 2012年12月07日 22:24
はかまさん

それは良かったです。「出来ない」は工夫しだいで「出来る」に変わります。今回はたまたまドッジボールでしたが、他のことも同じです。たくさんのことに自信をつけていって下さい!
Posted by 徒手空腹 at 2012年12月08日 23:00
はい 頑張ります (⌒∀⌒)/
Posted by はかま at 2012年12月11日 22:37
うーん学校毎日何第宝塚棚や田中刀最中方闇勝たぬ!
Posted by アンドレ at 2013年02月26日 23:29
《小学生の頃》

ボールを投げるとき
「当ててみろー」とか「こいつのボールは簡単に受け取れるよ」みたいな感じで
イジメラレてました(><;)
そして、インターネットで 「ドッジボールの投げ方」と検索したところ こちらのページを見つけました。
 親は忙しく、あまり手伝ってくれませんでしたが、参考にして毎日練習を繰り返したところ、
かなり上達し
 僕をイジメテいた人たちは
ドッジボールで僕を怖がるように
なってしまいました(笑)

そして、現在中学生
3月に、ドッジボールクラスマッチがあります
僕も、上達したけれど
みんなも、第2成長期で
臓器が発達し
上達してるはずです(><;)
こちらの、ページを参考にし続け
練習を続けようと思います
 
Posted by エマヌエル at 2014年02月16日 12:25
エマヌエルさん

読んでくれてありがとう。

こんな文でも役に立ったのは、本当にうれしく思います。

でも上手くなったのは、あなたの能力と努力の結果ですから、続けていくことで更に磨きがかかると思いますよ。

言う通り、自分が成長している時は、他人も成長しますね。

それは素晴らしいことです。(本当にみんなが成長したらイジメなんかも無くなるよ)

でもライバルは友達より前に「昨日の自分」です。それをあなたは十分よく理解していると思う。頑張ってください。

答えられることがあれば答えますから、遠慮なく質問してくださいね。
Posted by 徒手空腹 at 2014年02月19日 23:23
 はい、ありがとうございます^^
では、早速質問です(><;)
 クラスマッチは、来週3月11日に決まりました。
「もうすぐだー^^」とはりきりたいです。 しかし、このまえ
利き腕の、右腕をケガしてしまい
 現在、結構痛い状況です><; 医者に
行ってみたとこ、休んだほうが良いといわれましたが・・・ 先生によると、僕はクラスの「期待の星」らしくて・・・
 なかなか、休むことは出来ません><;
こういうときに、良い練習法って何かありますか?
Posted by エマヌエル at 2014年03月05日 19:37
エマヌエルさん

ケガがどこを傷めた(何をして傷めたか)で、出来ることもかわりますね。

基本的にはケガしたところは治ってから動かす。特に関節(捻挫など)は傷めたら、そこは傷む方へ動かすのを無理にしてはいけません。

とくに成長期に故障を深くして、一生残るようなことをした人をたくさん知っているので、無理をしないように言うしか出来ません。

それでも、あえてと言われたら。
1、動かして痛くない方向と力加減で、出来ることをする。

2、思い切って左投げの練習をしてみる。身体全体まるきり左右逆で再現したらいいんですが、やっててどこか痛くなったら絶対中止した方がいいです。

でも、繰り返すけどお医者さんが休めと言う時は、たいがい休んだ方がいいですよ(^_^;)

Posted by 徒手空腹 at 2014年03月05日 22:53
そうですか(^^;)
えっと、ついさっき こちらを読んだ後で
お医者さんに、「右腕のケガですが、右腕なので左腕は運動をしても大丈夫ですか?」
と、きいてみたとこ OK らしいですよ^^
これから、左腕のもう特訓を始めようと 思います^^; ケガは、「転んだら、右腕のひじから肩にかけてつよく打ってしまいました(50cmくらいの石に)」 医者の言葉を信じて、もう特訓開始です! 実は、僕は小2の時まで左利きで、自信はあるんです
^^; で、医者が休めというのは、右腕のことなので^^; できると、思います^^
Posted by エマヌエル at 2014年03月06日 18:25
>実は、僕は小2の時まで左利きで、自信はあるんです

ああ、それなら大丈夫。

もしかしたら、右よりうまくいくかもしれませんね。

左投げは右足が前に出さないといけませんが、その動作(足を置く位置や足先の方向など)で、やりやすさに差が出ます。

自分の動作をチェックしながらやってみて下さい。
Posted by 徒手空腹 at 2014年03月06日 21:02
 今日、本番
今までの質問回答ありがとうございました!
 今日、いままで練習したことを胸に
精一杯がんばろうと思います!
 左手の投げは、だいぶ良くなりました
^^; 
Posted by エマヌエル at 2014年03月11日 06:01
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。