2006年12月27日

ラジオ体操化石化プロジェクト11

昨日は書きかけの記事を間違って保存してしまい、削除したところがなぜか不完全になっていました。せっかく来て頂いたのにあれっと思われた方、すみませんでした。

久しぶりのラジオ体操、今回はこれです。

腕を上下に伸ばす体操

目的は「腕を上下に曲げ伸ばすことで、全身を緊張させ、素早さと力強さを身につける。」ということですが、“全身”を緊張させることと、素早く力強く動くことは矛盾するものです。例えばボールを投げるときに、腕を曲げる筋肉に力が入っていたら、ボールを飛ばすことは出来ません。といっても腕を伸ばす筋肉にも力は要らないのですが、ともあれ瞬間的な筋肉の収縮が起きるとき、裏側にある筋肉(拮抗筋)は力が抜けていることが重要です。だから「全身を緊張」させるのではなく「一部を緊張」させるなら、まだわかります。

人の筋肉は縮む前に引き伸ばされることで、引っ張られたゴムのように「ため」が生まれます。動作の主役になる筋肉は、最初は縮めという信号はもらわないようにして、緩んだ状態であることが肝要です。裏側が縮むことで、主役の筋肉は引っ張られ、中央の太い部分に伸展力が及ぶと、その筋の中の受容体が感知し、反射によって強い収縮力が生まれます。

逆に裏側の拮抗筋では、最初に思い切り縮むことで、主役の筋肉を引っ張ってやります。そして最後まで縮みきることで瞬間的に脱力することが可能になります。

筋肉とは言わば押しバネと引きバネの特徴を兼ね備え、自由に使い分けることが出来る実に素晴らしい器械です。

この体操では例によって左右対称の動きが使われています。左右対称の動きは実は難しい。何が難しいかというと、拮抗筋の弛緩(ゆるみ)を感じることがです。どうしてもお題目通り全身に力が入ります。裏も表もいつも入れっぱなしでカクカクと動かなければいけなくなるんですね。

「腕を上下に伸ばす」といって肩の関節を派手に動かしているように見えますが、回旋に使う筋肉はほとんど使われていません。これに限らずラジオ体操は第1、第2を合わせても回旋筋群の存在は無視されています。この回旋筋こそ、先の述べた押しバネと引きバネの特徴をフルに活かせる場所なのですが、それが使われていないところが問題なのです。

タグ:ラジオ体操
posted by 院主です at 23:42| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 運動を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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