2012年06月21日

バチの振り方1

和太鼓を初めて最初に苦労する、バチの振り方(打ち方と言っていいですね)で、よくある悩みどころをならべてみましょう。

1、大きな音が出ない。
2、小さな音が出ない。
3、速く打てない。
4、何か、どう言っていいかわからないけど格好悪い。

本稿は1のの「大きな音が出ない」です。

まず、以下のどれかが一つでもあれば、音は小さくなったり、渋ったりします。

1、 握り過ぎ
2、 手が遅い(腕の飛行速度不足)
3、 腕や手が的確なタイミングで止まっていない

1は手だけの問題で、前回と前々回やりました。2,3は体全体のフォームが絡む問題です。

「音は力ではなくスピードで出す」というのは、私が習い始めたころ師匠から言われた言葉です。バチの当たるときの速度が増すほど、音が大きくなるという意味で、基本中の基本です。音が大きく出ないということは、それだけバチが思うより遅くしか振れていないことになります。

あまり良い例えではないのですが、バチ先の加速は二つの事故をイメージすると、理解しやすいのです。時速100キロで走っている車にシートベルト無しで乗り、急停止したとします。実際のブレーキ性能によるものではなく、壁にぶつかるのと同じ真の急停止を想定します。すると、乗っている人間は慣性が働いて前に飛び出し、フロントガラスに衝突します。もう一つのケースは、ありえないことですが、人間が時速100キロで自走してガラスの壁にぶつかる場合です。どちらがより強い衝撃でぶつかっているかと言えば、車の急停止による方です。バチはドライバー、車はバチを持つ手と考えてください。

人間が自走して壁にぶつかる状態を、太鼓に置き換えると、手とバチが一塊で移動している形です。握って打つな、というのはそういうことです。握れば、バチ先の速度=手の速度になってしまっています。手だけの速度と言うのは、頑張ってもたかがしれてますから大した力にはなりません。握らずに手を速く動かして、なおかつ太鼓の寸前で止めることにより、バチを上手く手から飛び出させてやる必要があります。重要なのは、この(車&ドライバー)の原理は、(バチ&手)の関係だけではないということです。(手&前腕)にも当てはまりますし、(上腕&前腕)(肩甲骨&上腕)にも当てはまります。体の中心から末端に向かい遅れて動きながら、順次止まることで倍々と加速していってるわけです。

こことかここの話に戻ることになります。大きくてきれいな音が出たとき、見た目も自分の体も気持ちがいいのは、合理的な理由があるわけです。
ラベル:和太鼓
posted by 徒手空腹 at 08:58| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 運動を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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