2012年06月17日

バチの握り方

和太鼓の「ばち」
撥とも桴とも表されます。

「和太鼓 バチ 握り方」で検索すると、。初心者の最初の課題であるため、かなり多くのページにヒットします。全部見て回るわけにはいきませんが、内容は大きく分けて3つに分かれるようです。

1.親指と人差し指で軽く握り、他3本は添えるだけ。力を抜いて振り、太鼓を打った瞬間にだけ、バチが飛ばないように握る。

多分一番多いのがこの方法。私も最初はそう聞きました。

2.小指で握り、他の指は添えるだけ。

剣道や野球のバッティングで言われるのと同じ方法です。

3.1や2の方法を使い分ける。または自分がやりやすい方法で、目的の音とパフォーマンスが可能であればそれでいい。

3は結論としては正しいアドバイスです。打ち慣れてくると、どの指で握っても自在感に大きな変わりはなくなってきます。ただ入門者の場合はとりあえず重要ポイントを一つにして練習しないと、最初から迷うことが多く選択肢を増やすのは不親切にもなりかねません。

今回は一番よく言われる1の方法の検証を通して、握るという行為を考え直したいと思います。(握る前段階の脱力に関しては別の項で記します)

「握る」 この動きを詳しく言い表すとどうなるか?
ヤフーの辞書(大辞泉)なんかだと「手の指全部を内側へ曲げる」なんてありますが、内側という言い方がちょっと、私はひっかかる。

「親指以外の指先を手のひらに近づける」これはどうでしょうか?辞書にあるかどうかは調べてませんが、握る以外にこの動作は出来ないので、間違いではない筈です。当たり前過ぎると思われた方は、先をお読みください。

しかし、しかしなのですよ、これが。太鼓のバチを握っている時、指先を掌に近づけてはいけないことが、わかるんですな。いや、これは太鼓に限ったことだけではなく、まあ「棒状の物を把持して何かする」たいがいのことにあてはまりそうです。

じゃあ、どうやって「握る」のか?
とても簡単です。

「手のひらを指先に近づける」のです。「指先(先端)を手のひら(中心)に近づける」ではなく中心から先端へ近づいていく。これは何も持たずに行うと非常に難しく、下手なパントマイムの真似のようになります。ところがバチや、包丁の柄など、手ごろな太さのものを実際に手にして行うと、すぐに違いがわかります。太鼓なんかしない人は、包丁でカボチャを切ればよくわかります。固いカボチャを丸ごと両断したければ、しっかりと柄を握らなければ危ないのですが、握り方次第では切りにくくなってしまいます。指先を手のひらに近づけていると、包丁は上に挙がり、カボチャから離れるベクトルがかかりますから、それに対抗して余計に押す力を与えないといけなくなります。手首を突き出すように、手のひら(実際は拇指球と言われる所あたり)を人指し指・中指に近づけていけば、握ることと切ることが矛盾なく行えるわけです。

ただ、太鼓の場合、実はもうちょっとややこしい。カボチャほど握る必要ないです。というか出来るだけ、もう握りたくないんですな。

「バチが飛ばないように握る」ということを、経験者は気安く言ってましたが、実際自分は「握っているか?」と自問する必要があります。「飛ばないよう、すっぽ抜けないように握る」と言えば、人は棒にかかる「遠心力」を、把握する力「握力」で対抗することをイメージします。でも、我々はそんなことをしていないのです。「バチが飛ばない手の形」を作っているだけで、手の力はそのための最小限で十分なのです。「手の形を作る」ということが、非常に重要なポイントになるのですが、それに関しては、また次の機会に記します。
ラベル:和太鼓
posted by 徒手空腹 at 22:56| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 運動を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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