2011年07月12日

苦しい動きと楽な動き2

前項で人間はヒンジ運動を嫌うと書きましたが、正確に言うとこれは重力に逆らって何かをしなければいけない場合において主に言えることです。

今や全国的有名になった奈良の和菓子屋さんの餅つきの動画を見てみましょう。

自慢の高速シーンより、最初の基本的な杵つきの方、特に親父さん(鉢巻している店主さん)のが分かりやすいですな。杵を挙げる時は、柄を持った右手を素早くに出して、左手の引きが楽になるようにしています。引いた力が残っている間に、両手が杵の一番重い頭の直下に並んで、ベクトルは上へ上へと向かっていきます。ヒンジ運動を使わずに、重い杵を軽々と自然に突き上げています。

振り下ろすときは逆で、杵はワイパーのように弧を描いて落ちて行ってるのがわかります。杵が半分落ちたところからは、右手の支点動かさず空中の一点にとどめることで、より大きな力が加わるようにしています。「重力に逆らうとしんどい」ヒンジ運動も「重力に従えばかえって楽」であると言えます。

剣術では重い刀を軽く、軽い刀を重くというそうです。これには精神的意味を含んでいるようですが、単純に物理的な解釈をするなら、杵や鶴嘴、スコップなどを使う日常の労働に置き換えるとわかりやすい教訓です。

こういうのは気が付いたら誰もがやっている動作なのですが、改めて考えると面白い発見があります。

posted by 院主です at 14:10| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 運動を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
餅つきの動画すごいですね

僕は高槻市にすんでいるので一度鍼灸院にいってみたいと思っていたのでそちらにいくかもしれません。
そのときはお願いします。

あ ちなみに僕は28歳 会社員です。
Posted by 木村茂男(きむらしげお) at 2011年12月31日 02:48
木村茂男様

お読みいただきありがとうございます。当院の新年は5日からの開始です。御必要の際はお電話またはメールをお送り下さい。

良いお年をお迎えください!
Posted by 徒手空腹 at 2011年12月31日 21:05
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