2004年05月18日

手塚治虫

てづかおさむを入力したら、手塚修が出てきたが、「おさむ」の変換候補の7番目あたりには治虫があった。おそらく世界に一人しかいない治虫さんのために用意されているわけだ。
鉄腕アトム(これは一発変換)が機で、うちの子供がブラックジャックなんかを時々読んでいる。学校やコミセンの図書館によく置いてあるの借りてではあるけど。
私も懐かしくなって自ら借りて何冊か読んでみている。
やっぱり面白い。それに絵が上手い。今の漫画・劇画にあのタッチを持ってきて受け入れられるかどうかは別だが、独特な軽快さと躍動感は他の作家にはない。
しかしある日私の妻が短編集(サスピションだったか)を読んでポツリこぼした。
「暗いね」
そうなのだ。暗いのだ。手塚作品はどれもこれもほんとに暗いのだ。
鉄腕アトムなんか良く考えたら「感情を持ったロボット」という発想自体が、もうどうしようもなく悲劇的である。
劇画的ストーリーというのは、どこかに暗さがなくては始まらないところがある。絶望のなかにほんの僅かな希望を見出すところに読者は感情移入するわけだから当然だ。とくに手塚作品では絶望からの逃げ道が死という終局をもって結んでいるものも多い。
これはある意味泣かせるための“反則技”でもあるわけなのだが、他の結末を考えることが出来ない自然な筆の運びのうちに描かれているところはさすがである。
子供たちが大人になってこれらの作品をまた読んでみようと思うだろうか。またそのときはどんな感想を持つのか、長生きして知りたいものである。
posted by 院主です at 23:09| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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