2006年03月02日

高校生意識調査

公私ともにいろいろあって、随分長く放置したままになっていました。久しぶりの更新です。

おそらく教育関係または教育の関心のある人のあいだでは、今日はもう偽メールより金メダルより、この日米中韓高校生意識調査に関しての話題が多くなっていることでしょう。といっても、新聞の記事の内容は「またか」というか、聞き飽きたというか、とにかく読まなくてもわかるような話ばかりです。日本の若者が無気力なんてことは今に始まったことではありません。私が子供の頃は五無主義なんぞと揶揄されてましたな。五無とは、無関心、無気力、無責任、無感動、無作法のことでした。これの何年か前は最初の三つで三無主義と言われたらしい。だから今の子供が昨今の「ゆとり教育」や不況のために将来の夢を失っているなどというのは、ちょっと違います。

今の高校生の親というのは、私より少しだけ上の世代が多いですから、三無主義とバカにされた人たちです。(怒らないで下さい。こっちは二つ多いのです。)

そういう親がどうやって子供に夢を与える教育をするのでしょうか。想像するに三無主義者を育てた昭和一桁世代の人たちは、物心ついてから戦中戦後の混乱期を乗り越えておられるわけで、夢や希望や努力ということを、芯から知っているはずなのに、それでも子供たちになると無気力だ、無関心だといわれたのです。

私はもちろん今の子供の生活や意識のありかたには問題があると思っています。社会に対する感心の低さなどは、国民全体で考えるべき問題でしょう。しかしそれ以外で、今回のアンケートの数字そのものには、大して悲観をしていません。例えば「リーダーシップの強い生徒になりたい」が15,7パーセントとかいうのは、意外に多かったと感じているくらいです。他の国と比べれば確かに少ない。しかし考えてみてください。アメリカや中韓の高校生は、二人に一人以上が「自分はリーダーになりたい」と考えているのです。日本人から見れば「オレが」「オレが」の、我の強い奴の集まりです。しかしその大半の人間が夢破れて「普通の人々」になるのです。普通になれたらいいけど、普通にもなれずに落ちていったらどうなりますか。

夢や希望だとかも、日本人は元からこんなもんだったのではないかと思います。大体つましい民族なんですから。「バカになった」と嘆く数学の先生を私はきらいではありませんが、この先生が言う「過去の美しかった日本人」にも、アンケートをとったら同じような結果だったのではないかと考えます。正義感はもうちょっと昔の方が強かったかもしれませんが。

話は怪しいほうへ飛びますが、日本がずっと外交に弱いことも、この意識調査結果が現代独特のもので無いことを教えています。米中韓の三国には、リーダーの素質もなければ、それほど勉強もできるとは限らないのに「勉強が出来るようになりたい」「リーダーになりたい」と考えている人間がうじゃうじゃいるわけです。そんな中に挟まれて外交をするのだから日本は大変です。25,7パーセントというやはり最低だった正義感が、役立つのかどうか、そこだけはちょっと気になるところです。
posted by 徒手空腹 at 22:34| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。
なかなか更新されないのでずっと気に掛けていました。

私も高校生2人を持つ親なのでもどかしいのですが、まあこの調査結果の通りでしょうね。

>夢や希望だとかも、日本人は元からこんな>もんだったのではないかと思います。

そうかも知れませんね。でも「つましさ」とは違うような気がします。やはり「社会に対する関心の低さ」が大きな原因になっているのではないでしょうか?この点については、おっしゃるように早急に対策を打つ必要があると思います。
Posted by at 2006年03月08日 12:10
お久しぶりです!最近PCの前に座る時間が少なくなっており、あまり更新できないでおります。もう少ししたらまた始めやすくなるかと思います。

「つましさ」のあたりは私も引っかかるなあと思っていました。(期待していたつっこみです。(^_^;)
高校生の関心の的がメールと漫画では淋しすぎますからね。いくら日本の重要な産業といっても…
ただ、こればかりは先に大人の意識が変わらないといけないでしょうから、なかなか大変なことです。
Posted by 院主です at 2006年03月08日 22:40
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